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開発ストーリーProject Story

File.1 > 自由設計のユニットバスが介護の現場で活かされる「介護ゆとりっくす」「ゆとりけあ」

元々は一般住宅向けの建築モジュールに合わせた、サイズ別に仕様が決まったシステムバスをラインナップしていました。しかし「できるだけ効率よくリフォームしたい」という要望からオーダーメイドシステムバスの「ゆとりっくす」が誕生。更に、そのメリットを最大限に活かせるということで開発を進めたのが「介護ゆとりっくす」「ゆとりけあ」です。

Story.1「ゆとりっくす」が誕生

他社メーカーと同様、建築モジュールに合わせたサイズ別にラインナップされたシステムバスを販売していました。
新築の現場では建築図面の坪数に合わせて商品を選択することで、問題なく設置ができます。

しかし、時代の変化とともにリフォーム現場が増えてくると、決まったサイズのシステムバスでは建築との空間にムダなスペースができてしまう事例が多数発生。
それを解決するために1cm単位で設計できるフリーサイズのオーダーメイドシステムバスが誕生しました。

ゆとりある空間を提供するシステムバスということで、商品名は「ゆとりっくす」に。大量生産の大手メーカーでは対応できない「オーダーメイドシステムバス」という新しい市場をいち早く創りだし、一台ずつお客さまの要望にあわせて生産する体制を整えました。

Story.2リフト入浴装置付のメーカーと共同開発

サイズが自由に設定できると同時に、浴室内のレイアウトもお客さまの要望に応えられるようになり、想定していなかった分野からの需要が増えてきました。
それが病院や介護施設からのご相談。要介護度によって入浴スタイルが異なり、使用者だけではなく介護者の動きも考えたレイアウトが必要になってくるのです。

そこで開発をスタートしたのが「リフト入浴装置付き浴槽」を標準で設置したシステムバスです。
在来浴室と言われるタイル造りの浴室にはリフト入浴装置の導入実績がありましたが、防水性や保温性および、仕上がりの品質が良いシステムバスでの設置要望が強くありました。

リフト入浴装置のメーカーと共同で専用のシステムバスを開発。人間工学専門の大学の先生にも意見を聞きながら、動線を考えた洗い場の広さ、入口の位置、リフトの作動、メンテナンススペースを考慮して仕様を決定。
リフト入浴装置がついたシステムバスを、国内で最初に商品化することができました。

Story.3改良を続けて介護現場に活かす介護ゆとりっくす」

健常者が使用する浴室と違い、要介護の立場になって浴室内のレイアウトや浴槽のマタギ高さ、手すりの位置などを、現場に合わせて設定する必要があります。
そうやって病院や介護施設への出荷が増えてくるにつれて、設計のノウハウも蓄積されていきました。

更に、家族に要介護者がいる社員に協力してもらい、実態の調査や、高齢者・身障者の模擬体験装置を使用した模擬体感の実施。実際に介護施設を訪問しての入浴介護の研修も行いました。
こうして「介護ゆとりっくす」は、日々進化しています。

Story.4使いやすさをそのままにコストダウンした「ゆとりけあ」

オーダーメイドのシステムバスは自由度が高く、介護現場にピッタリですが、どうしてもコストがかかってしまいます。
要介護度が低く一人でも入浴ができる、または軽いサポート程度で入浴ができる仕様を想定し、コストダウンをした商品の開発をはじめました。

オーダーメイドとは異なり、サイズ別に専用の成形型を準備し、量産ができるようにして価格を抑えることにしました。
浴槽や手すり、水栓の配置は今までのノウハウを活かして使いやすいレイアウトに。手すりについては、要望に合わせて後からでも取り付けられるように壁を全面補強。
この「どこでも手すり」は大きなメリットです。

しかもサイズと仕様が決まった規格商品ながら、内部のレイアウトや、水栓、器具の変更にも対応できるセミオーダー仕様。
ここにもオーダーメイドの技術が活かされ、大きなメリットとしてお客さまに喜ばれています。

Story.5多くの実績がノウハウになり強みになる

ダイワ化成の介護システムバスは、規格サイズシステムバスの「ゆとりけあ」、オーダーメイドシステムバスの「介護ゆとりっくす」まで、多くの納入実績があります。

実績はノウハウとなり、そのノウハウを活かしての提案や、きめ細かな対応が可能になっています。
多くの実績こそがダイワ化成の介護システムバスの強みとも言えるでしょう。